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ヤマカガシの色彩バリエーションと毒蛇であるが故の誤解

先日僕の憧れの蛇に出会ってきたので、その蛇について少し。
その蛇自体は珍しくもなんともなく、僕自身、もっとも見掛ける機会が多い蛇でもあります。
僕の在来蛇で一番好きな蛇、ヤマカガシです。

その魅力は色彩変異のバリエーションの多さ、個体差の顕著さや猛毒を持つ種ながら、
多くの個体は臆病で大人しいことが多いなどなど...

この記事を書くにあたって、念のため先に書いておこうと思いますが、
いくら大人しいことが多いとはいえ、ヤマカガシの持つ毒は日本の陸生蛇の中でもっとも強く、
万が一のことがあれば命に関わります。
僕はヤマカガシが大好きで見かけると大体捕まえてしまいますが、はっきり言ってこれは馬鹿なだけです。
勿論、個体の性質を見極め噛まれないよう最新の注意を払って捕まえています。
知識や捕獲に余程自信がない限りは手を出さないことをオススメします。

...ということで、僕のフィールドで見掛けるヤマカガシを紹介していきます。

ヤマカガシ
ヤマカガシ幼蛇。
典型的な近畿型で、関東などで見られるタイプより鮮やかさに欠けますが、とても美しいです。

ヤマカガシ
こちらは近畿型の大型個体。
かなり大きい個体でした。
先ほどの幼蛇が成長すると、このような個体になると思われます。
大型になるにつれて、美しい斑は目立たなくなります。

ヤマカガシ
こちらは上記の個体よりも少し黒味が強いタイプ。
小さいこともあり、まだ鮮やかな斑が残ります。

ヤマカガシ
こちらは背面が青みがかったグレーになるタイプ。
このタイプはMFでは一番少ないかもしれません、とても美しい個体でした。

ヤマカガシ
ヤマカガシ黒化型。
薄っすら赤い斑が見えます。
一般的に黒化型の蛇というと、カラスヘビとよく呼ばれるシマヘビが有名ですが、マムシやヤマカガシにも多々見られます。
MFでは割りと黒化型が多く、個人的にMFではこの型が一番かっこいいと思っています。
このタイプの幼蛇がどんなものか見て見たい...

ヤマカガシ
こちらも黒いタイプですが、上の個体よりも少しくすんだ色に感じます。
脱皮のタイミングなどで色が変ることもあるので安易なことは言えないですが、
蛇の変異は個体毎に差があることが多く、そこが蛇の魅力でもあるように思います。


ヤマカガシ
威嚇する個体。
頚部を広げて頚線を目立たせ毒があることをアピールします。
この写真を撮る前にこの個体を捕まえていましたが、威嚇こそしても、掴んでも噛もうしてこない個体が多かったりします。

頚毒
手にかかった頚線毒。
上記の威嚇する個体のもではありません。
この毒はヒキガエルを捕食することによって貯まるようです。
手についても特に問題はないですが、目に入ったりするととても危険です。
ヤマカガシが毒を飛ばすようにかかれている文献などを目にしますが、
実際はそんな能力はなく、触ったり衝撃を与えることによって頚部の皮膚が裂けて毒が飛び散る程度です。
この際ヤマカガシ自身も出血するので、毒と一緒に血が手に付着することが多いです。

そしてここからは最初に書いた憧れの蛇について...

ヤマカガシ
ヤマカガシの青色型!
この色彩を知ってからみたくてたまりませんでしたが、ようやく見ることができました。
本当に青くてとても美しいです...
計4個体見ましたが、どれもほぼ大きさでした。
大型になると青は目立たなくなり、黒と白が目立つような印象になるようです。

ヤマカガシ
この写真では口を開けていますが、威嚇ではなく地面が暑くて体温があがりすぎたため、
放熱をするために口を開けたのではないかと思います。
少し申し訳ないことをしてしまいました。

ヤマカガシ

やまかがし
本当に美しいです。
下の写真の個体は捕まえた時に頚線毒が出て血も出てしまいましたが、そのあとでも頚部を広げてアピールしています。
この個体も噛むような仕草は一切ありませんでした。

青いヤマカガシを求めて一日フィールドを回っただけですが、この日見たヤマカガシは5匹で大きさはほぼ一緒でした。
偶然かもしれませんが、このフィールドでは主に小型~中型のカエルが餌のメインになっているので何か関係あるのかなと考えていました。
僕のフィールドで見るヤマカガシは幼蛇を除くと大きいものが多く、餌はタゴガエルやモリアオガエル、ヒキガエルが主食になっていると思われます。

毒蛇を触ることには勿論賛否両論あると思いますが、最近起きた咬傷事件以降必要以上にヤマカガシを恐ろしい蛇に仕立て上げるような記事などを見かけます。
はっきりいって、人から手を出さなければまず攻撃してくることはありませんし、殆どのヤマカガシは人を見れば逃げていきます。
マムシのように気付かず踏んでしまったということも考えにくいですし、その場合噛まれても毒が体内に入ることは非常に考えづらいです。
もしヤマカガシを見かけても、恐れる必要はないです。
ヤマカガシの方が余程人間を怖れています。
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Yuta

Author:Yuta
バンドでの個人ブログのはずがいつの間にか野鳥ブログに。
オオルリが大好き。
地元派のはずが遠征を繰り返す。

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