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奈良のオオホシハジロの記録について

始めに書いておきますが、これはある同定に対しての批判的な記事なので、そういうのが好きでない方は閉じていただければと思います。

今年の1月に、水鳥調査の際に県内でオオホシハジロの雌が記録されたと聞き、正直なところ少し疑問を持っていました。
そして2月に、とある池で出会ったご婦人からその個体の写真を見せていただいた時に、その疑問は的外れなものではなかったと確信しました。

そして先日届いた奈良支部の支部報にその写真が掲載され、奈良県の鳥類目録に当該種が追加されたと記載されていました。

以前から支部については色々思うことがありましたが、今回のことで支部の識別のあり方についてかなり失望しました。

まず、今回の個体について、写真を見てオオホシハジロだと「断言」できる個体ではないことは明らかだと思います。
僕が写真を見て受けた印象は、潜水直後で羽が寝ておりよく誤認されるパターンのように思いました。

また、現地で観察時の印象としてホシハジロよりも大きく長く感じたと書いてありましたが、
観察時は1羽で他にホシハジロはいなかったそうです。
その中で大きさでの判断は極めて難しいのではないでしょうか?

個人レベルの同定であればオオホシハジロとしても問題はないかもしれません。
しかし、それが県の正式な記録となればどうでしょうか?
少しでも疑う余地があるのであれば正式な記録とするには大いに問題があると思います。

これを書くと私怨と思われそうで嫌なのですが、
僕が見たミヤマガラス、ニシイワツバメの可能性がある個体は記録として認められていません。
上記については、写真のみの判断では記録として認められなくても仕方がないと僕は思っています。
ミヤマについては現地で声や動きを見ているので100%間違いないと僕個人は思っていますが、後者に関しては同定できるものではないと自分でも感じています。
結局のところ、客観的な判断が出来ていない、もしくは同定できるレベルにない方が同定しているのどちらかのように僕は感じます。

ついでなので、以前に僕が抱いた違和感についても書いておこうかと思います。

五条で行われている秋の鷹渡りの観察に参加した際のことです。
とある方が撮影した鷹にの識別に悩んでおられ、これはハチクマか?と聞かれた際、
写真は明らかなサシバの雌成鳥であったので僕はそう答えたところ、
支部の方たちは写真を見てハチクマということにしてしまいました。
当日参加していた支部の方で、サシバとハチクマを識別できるレベルにない方しかいらっしゃらないことに愕然としました。
またクマタカとハチクマの識別もままならない様子でしたし、僕が声を出さなければ多くのツミもサシバということにされるところでした。

そして一番問題に感じたのは、鷹渡りのカウント方法について。
通常、鷹渡りのカウントは鷹柱が出来ている状態などではカウントせず、鷹が流れて渡っていたときにカウントすると思います。
ところが奈良支部の方々は遠くで柱が出来ている段階でカウント記入、そして他で柱が出来たり鷹が出ると、皆さんそちらへ行きまたカウント。
結果、ダブルカウントのオンパレードでした。
また、当日はチゴハヤブサも1羽でたのですが、記録ではハヤブサとなっていました。
写真でも判定したのでチゴハヤブサあることは100%明らかでした。
これでは他の場所できちんと鷹のカウントをされている方々に対してとても失礼ではないでしょうか?
支部だけで完結するものであれば好きにすればいいですが、鷹渡りネットワークにも掲載されています。

僕の中では奈良の公式な目録や記録というものが存在しなくなったも同然です。
記録の信憑性は極めて疑わしいと感じざるを得なくなりました。
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少し前から知ってましたが・・・

Yutaさん、おはようございます。

この件に関して奈良支部がどうこうとか、識別がどうのという気はありません。
ただ、後日この奈良の個体、及び大阪府岸和田市の個体について感想を求められ、即座に奈良個体はオオホシハジロ雌第1回冬移行中、岸和田個体はホシハジロ雌の誤認であると返答しています。
写真の判断材料は右向き3枚の水上画像のみですので、断定はしていませんが、オオホシハジロ雌との可能性は嘴の形態・大きさから判断可能と思われます。逆にホシハジロの誤認とした判断根拠が知りたいです。
例えば、オオホシハジロのデコイを同じ光線状態の右方照射、あるいは右方半逆光で見れば、このような嘴形状となります。羽毛が寝てもより骨格に近い形状となるだけで、異なった形状にはなりません。

初めての訪問で、昨年は比較的よくフィールドでお会いした方のブログに長々と書いても仕方ないので、言わんとすることはわからなくもないですが、完全否定するほど根拠の示せるものじゃないような気がします。
※ツイッターのシハイスミレ3枚の画像のあとのすみれはナガバノタチツボスミレ、ハコベの次の黄色の小さな花の植物はトウゴクサバノオでしょう。

Re: 少し前から知ってましたが・・・

コメントありがとうございます。
少し勘違いがあるようですが、僕も誤認だとは断定はしていません。
しかし誤認の可能は十分にあると感じました。
僕は横向きの写真一枚しか見ておりませんが、その写真だと嘴の形状に少し違和感があり、首も立っている状態にも関わらず随分短く感じます。

僕が一番の問題と感じる点はShin'sさんも仰られている通り、断定できないという点です。
仰られることは理解は出来ますが、オオホシ、ホシ、両方の可能性が考えられるような曖昧なものを
記録としてしまうことには大いに問題があると感じます。

花についてもありがとうございます。
ナガバノタチツボスミレは今日フィールドに訪れた際に気付くことができました。
トウゴクサバノオも他の場所でも見つけることが出来ました。
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Yuta

Author:Yuta
バンドでの個人ブログのはずがいつの間にか野鳥ブログに。
オオルリが大好き。
地元派のはずが遠征を繰り返す。

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