ルリビタキ第三回冬羽と成鳥、個体識別(Red-franked Bluetail)

以前からルリビタキについて書こうと思っていたのですが、気付いたらこんな時期に。
今期はそろそろ低地では見られなくなってしまうルリビタキの僕なりの年齢識別と、二年連続で渡来したと考えている個体について書こうと思います。
今回は記事の内容と写真を照らし合わせやすくするため、少々大きめにトリミングしています。

ルリビタキ第三回冬羽
2018/3/11撮影
写真のルリビタキですが、図鑑などでは成鳥と表記されていると思います。
僕はこの個体は第三回冬羽と考えています。
ポイントは初列風切の色味です。
ルリビタキは完全な羽になるまで大体四年を要すると言われているそうですが、
この個体の初列風切は褐色味が強く、成鳥とされる個体とは明らかに色味が違います。

ルリビタキ第三回冬羽
同一個体の別カットです。
年齢を識別する上で注意が必要な点は、ルリビタキの羽色は構造色だというところです。
このカットでは上の画像ほど褐色味は強く見えません。
成鳥と思われる個体で、上の画像ほど褐色味が強く見えることはないため(あくまで僕の経験上ですが)
一番褐色味が強く見える条件で判断するのが良いと思っています。
また、羽の色味には個体差があり、もっと褐色味が強い個体も多いです。

ここからは成鳥です。

ルリビタキ成鳥
2017/1/22撮影。
この個体は第四回冬以降(推定第四回)の個体と考えています。
初列の外弁は殆ど青く、角度によって変わるものの、青くない部分もそれほど褐色味は強くありません。

ルリビタキ成鳥
同上
初列はかなり青く綺麗に見えます。
背面や頭部に見られるくすんだ部分ですが、これは第三回以降はあまり変化がないと感じています。
殆どくすんだ部分がないように見える写真がありますが、あれは光線具合や磨耗具合でそう見えるだけだと感じます。

ルリビタキ成鳥
2018/1/2撮影。
この個体は上記の成鳥と同一の個体と考えています。
理由は後述します。
ルリビタキの初列の青味は年々強くなっていき、およそ六年目で完成すると推定していましたが、
この個体は殆ど変化が無いように思います。

ルリビタキ成鳥
2018/1/6撮影の上の写真と同一個体。
初列は鮮やかですが、前年の写真とは殆ど変わりないように見えます。

上記個体を同一個体と考える理由は、嘴の形状、縄張りや行動パターンの一致が挙げられます。

ルリビタキ成鳥

ルリビタキ成鳥
上が2017年1月、下が2018年1月撮影です。
この個体は上嘴が先端で大きく下を向き、オオルリのように鉤状になっています。
今まで見た他の個体でこのような個体は見たことがなく、ひとつのポイントになると考えています。
ただ、気になるのが眉斑の形状です。
換羽するたびに少々変化があるのかもしれませんが、2017年個体よりも、2018年個体の方が乱れが大きいです。

縄張りの一致についてはそのままで、行動圏が二年間で共通しており、観察している限りでは縄張りの端から端までほぼ一致していました。
行動に関しては、お気に入りの潅木があり、そこによく止まる動作や行動が似ていたこと、羽繕いする際にいつも止まる木の一致などが挙げられると思います。
ただし観察している鳥は同じ種であり、行動や好む環境や木なども基本的には同じはずなので、上記を踏まえても本当に同一個体かどうかは僕には分かりません。
ルリビタキでこのような嘴を持つものがどれくらいいるのかも分かりませんし、羽色に変化がないのは同一ではないからという可能性も考えられると思います。

どちらにせよ家から程近い場所で、このような綺麗なルリビタキに二年連続で出会えたことはとても嬉しく、素敵なことだと思います。
昨年は三月下旬まで見られたものの、今年は二月下旬には姿を消しており、その縄張りは別個体のメスに奪われていました。
来期戻ってくる可能性はとても低いと思いますが、来期も同じような嘴に特徴のある個体が見られることを期待しています。

ルリビタキ成鳥

ルリビタキ成鳥
お気に入りの枝で。
上2017年、下2018年。
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先日は^^

こんばんは^^

先日、奈良の都跡地でお会いした者です。

夕暮れ。。。それも寒くなって来たのに、長らく足を引き留めてしまいすいませんでした。
野鳥の話してたら、ついつい・・・いつものことなのですが。
お陰様で、夕刻からのアリスイの観測でしたが、充実な時間を過ごすことが出来ましたよ。

また、お合いの際はよろしくお願いします。^^

Re: 先日は^^

こんばんは!

先日はありがとうございました。

とんでもありません、夕暮れ時は鳥も活発で、塒入りなども見られるので大好きな時間です。
それに加え、楽しい鳥の話にアリスイもじっくり見られたので、僕も大満足の時間を過ごすことが出来ました。

こちらこそ、またよろしくお願いします!
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Yuta

Author:Yuta
バンドでの個人ブログのはずがいつの間にか野鳥ブログに。
オオルリが大好き。
地元派のはずが遠征を繰り返す。

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