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アムールムシクイとエゾムシクイの識別 (Pale-legged Leaf Warbler & Sakhalin leaf-warbler)

対馬から帰ってきて2か月以上が経過してしまいましたが、
対馬で狙っていた鳥であり、ヒメカッコウの次に見られてうれしかった鳥がアムールムシクイです。

アムールムシクイ
アムールムシクイ 2019/4/30 9:18 対馬南部
撮影した前後の日はアムールムシクイが非常に多く、撮影した当日に関しては早朝に通った林道でも複数羽、
そして撮影した南部の岬ではおそらく二桁個体が鳴いていました。
しかしこれだけ多くの個体が鳴いているにもかからわず撮影は困難を極めました...笑
センダイムシクイ、キマユムシクイ、エゾムシクイ、そしてアムールムシクイが入り乱れており、
さらに鳴かない個体も少なくない上、センダイムシクイ以外はあまり目立つところに出てきてくれないため、
想像以上に撮影チャンスは少なかったです。

撮影できた個体は囀っていたため、問題なく識別することができました。
しかしムシクイといえば気になるのが形態的な識別点です。
アムールムシクイ
よく言われるアムールムシクイとエゾムシクイの簡単な識別点を以下に。
・頭と背面のコントラストがエゾムシクイより弱い
・初列風切の突出枚数が5~6枚
・囀り、地鳴き
など
コントラストや初列風切に関しては観察条件や個体差などであてはまらないことも多いため要注意です。
アムールムシクイ
荒い画像で分かりにくくて申し訳ないですが、
この個体の初列突出枚数は6枚です。
P4-P5の間隔に対し、幅の狭いP5-P6の間隔も特徴の一つのようです。
またP10-PCの間隔がエゾムシクイより長く参考になるようですが、残念ながらP10を撮影するのは困難です...笑

エゾムシクイ
こちらはエゾムシクイ。2017/4/30長崎
初列の突出枚数は7枚で、頭と背面のコントラストもそれなりに強く見えますが、
光の当たり具合も気になるのであまり参考にはならなそうです。

その他アムールムシクイの画像↓
アムールムシクイ

アムールムシクイ

アムールムシクイ

アムールムシクイの囀り
コルリに少し似たような声で何度か鳴いているのがアムールムシクイです。
よく聞くと複数羽鳴いています。
地鳴きについてですが、エゾムシクイと似ているものの、
実際聞くと音の高さは結構違うので耳の言い方なら問題なく識別できると思いました。
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奈良のオオホシハジロの記録について

始めに書いておきますが、これはある同定に対しての批判的な記事なので、そういうのが好きでない方は閉じていただければと思います。

今年の1月に、水鳥調査の際に県内でオオホシハジロの雌が記録されたと聞き、正直なところ少し疑問を持っていました。
そして2月に、とある池で出会ったご婦人からその個体の写真を見せていただいた時に、その疑問は的外れなものではなかったと確信しました。

そして先日届いた奈良支部の支部報にその写真が掲載され、奈良県の鳥類目録に当該種が追加されたと記載されていました。

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ルリビタキ第三回冬羽と成鳥、個体識別(Red-franked Bluetail)

以前からルリビタキについて書こうと思っていたのですが、気付いたらこんな時期に。
今期はそろそろ低地では見られなくなってしまうルリビタキの僕なりの年齢識別と、二年連続で渡来したと考えている個体について書こうと思います。
今回は記事の内容と写真を照らし合わせやすくするため、少々大きめにトリミングしています。

ルリビタキ第三回冬羽
2018/3/11撮影
写真のルリビタキですが、図鑑などでは成鳥と表記されていると思います。
僕はこの個体は第三回冬羽と考えています。
ポイントは初列風切の色味です。
ルリビタキは完全な羽になるまで大体四年を要すると言われているそうですが、
この個体の初列風切は褐色味が強く、成鳥とされる個体とは明らかに色味が違います。

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トラツグミ(White's Thrush)とScaly Thrush

前回に引き続き、今回もトラツグミの話です。
まず国内で見られるトラツグミについて軽く触れておきたいと思います。
鳥類目録第7版では英名がScaly Thrush(Zoothera dauma aurea)とされているトラツグミですが、
IOCの分類ではWhite's Thrushとされており、国内で見られるものはZoothera aurea toratugumiという記載になっています。
ちなみに外見での2種の識別はかなり難しいようで、褐色味の強いWhite'sや、逆に白っぽいScalyなどもいるようです。

今回見た下記の個体は全体的に黒っぽく、体型が細く目立ち観察時からちょっと気になっていました。
他にも気になる点が多々あります。

トラツグミ

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トラツグミの個体識別

今日は僕が毎年見ているポイントへ飛来するトラツグミの個体識別について。

まず始めに書いておきたいのが、僕は安易な個体識別ははっきり言うと嫌いだということです。
同じ場所に同じ種の鳥がやってくることは、生息環境などを考えれば当たり前なわけで、
同じポイントに同じ鳥が来ているというだけで同じ個体だと言ってしまうのは違和感があります。

ジョウビタキなどは毎年のように同じ場所にやってくるため同じ個体だと言われがちですが、
よく見てみると第一回冬羽なことが多いかと思います。

今回取り上げるトラツグミは、僕がこのポイントを見るようになって3年連続で同所に飛来しています。

トラツグミ
上から順に2016年2月24日、2017年2月10日、2018年2月17日撮影です。
簡単に言うと、16年は別個体、17年と18年に撮影した個体は同一個体と考えています。
16年の個体の相違点は、
アイリングの色、欠損箇所、眼の後方にある黒い斑の形状、眼から頚部にかけての裸出部分(生え癖?)の違いなどです。

一部欠損などに関しては、突発的に起こることと考えられるし、斑の形状も少しずつ変化しても不思議ではありません。
また上記画像の個体以外も見ていて気付いたこととして、
眼の真下にある黒斑の一部が、アイリングにかかる個体とそうでない個体がいるようです。
そして、アイリングにかかる部分にも個体によって幅があるようです。
これらを踏まえて16年の個体と17、18年の個体は別の個体だと考えました。

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プロフィール

Yuta

Author:Yuta
バンドでの個人ブログのはずがいつの間にか生き物ブログに。
虫は糞虫、鳥は小鳥メインに幅広く。
地元派のはずが遠征を繰り返す。

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